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VOL20◆『有用皮膚常在菌について』【ノーベル賞レベルメソッドの伝授】

アトピーと腸内細菌

みなさん、こんにちは。

アトピー完全克服理論
「ノーベル賞レベルメソッド」開発者の

赤嶺 福海です。

前回は、アトピー症状を根元から改善するには、
乳酸菌を摂取して腸管粘膜の
有用菌群の生息数を回復させることが
第一であることをお話しました。

この腸管整備を行わなければ、
皮膚症状の真の改善は見込めません。

けれど、いくら腸管整備をしていても、
スキンケアが間違っていると
思わぬ感染症などを引き起こし、
完治までの期間が長くなってしまうのです。

そこで今回からは、

この腸管整備と同時進行で行っていかなければならない
正しいスキンケアについてお話していきます。

VOL-20◆有用皮膚常在菌について

正しいスキンケアをお話する上で、
絶対に欠かせない存在。

それが、これまで何度か触れてきた

「有用皮膚常在菌」です。

この菌たちは、人間の皮膚粘膜に棲息し、
皮膚改善に直接関与する有用微生物です。

雑菌の多い空気と接触している皮膚は、
常に危険に晒されていますから、
それらの異物侵入を常に阻止する

「免疫」

を保持しなければ生きていけません。

故に皮膚表面には、
毛穴周囲の粘膜上部に
好気性の「スタフィロコッカス菌」、

その下層部には嫌気性の
「プロピオンニバクテリウム菌」が

二層構造となって棲息し、
ph5前後の弱酸性を維持しているのです。

空気中はph7の中性ですから、
この中性環境を好む雑菌群は、
弱酸性の環境では
繁殖することができないからです。

つまり、

この二層の有用皮膚常在菌たちが
弱酸性のバリアを形成することで、
雑菌やウイルスが皮膚から
侵入できないように守ってくれているのです。

また、

嫌気性のプロピオンニバクテリウム菌は、
皮膚が乾燥したり、傷や湿疹等で皮膚が傷付いて
自己層に酸素が侵入しそうになると、

皮脂腺から皮脂を出せるようすぐに信号を送り、
その皮脂で必要部位を守るように働きかけます。

有用菌が毛穴の周囲に集中して棲息している理由は、
そのすぐ下部にある皮脂腺へ
信号を出しやすくするためなのです。

このように、

腸管粘膜が乳酸菌などの有用菌群によって
守られているのと同様に、

皮膚粘膜もまた、有用皮膚常在菌によって
健やかな弱酸性に保たれ、

中性環境を好む雑菌群の繁殖を抑制しています。

けれどもアトピーになると、

内部排出を促すための湿疹や掻き壊しによって、
皮膚粘膜下層の有用皮膚常在菌にまで
ダメージを及ぼし、
弱酸性バリアが壊れていき、
肌は中性へと傾いていきます。

すると、

空気中の雑菌やウイルスたちが
すかさず侵入しようとしますから、

免疫が活性し、

異物を攻撃する白血球の集合と
異物排除の指令を出します。

アトピー部位の炎症は、
この白血球が集合し戦っているから起こるのです。

そして炎症部の痒みも、
異物を爪で搔き出させるためなのです。

しかし、

その掻痒行為にて、崩壊部位はさらに拡大し、
雑菌感染条件を作り出してしまいます。

体を異物から守るための最終手段である掻痒行為。

けれど、

掻けば掻くほど皮膚粘膜は崩れてしまうジレンマ。

そして腸管からの異物侵入と、皮膚からの異物侵入を
阻止するために起こる痒みは想像を絶する苦痛です。

このストレスによって、

体内にはたくさんの活性酸素が発生し、
結果的に、活性酸素が抗生剤化し
腸管内の有用菌はますます減っていくのです。

だからこそ、

まずは食物を正常分解できるよう腸管粘膜を整え、
皮膚からの異物排出をストップさせなければならないのです。

そして

乳酸菌摂取による腸管粘膜の整備と共に重要となるのが、
有用皮膚常在菌を重視したスキンケアです。

雑菌感染は、

20分に1回のスピードで増殖することから推定すると、
3日で約1センチ拡大することになります。

これに対し、

改善に必要な皮膚常在菌の増殖スピードは、
なんと1ヶ月に約1センチ円。

これは、

菌の大きさが1:10となっているからです。

つまり、有用皮膚常在菌の保護だけではなく、
雑菌排除を同時に行わなければ
とても間に合わないのです。

その方法はただひとつ。

ph4前後の弱酸性ローションを肌に塗布し、
健康な肌状態と同じ状況を作ることです。

雑菌の生息phは『7』の中性、
皮膚常在菌の棲息phは『5』の弱酸性。

雑菌はph4の環境では
生息できず死滅していきます。

しかし、
有用皮膚常在菌は死滅しません。

この条件を継続して、

雑菌が完全に排除できれば、
症状部位は確実に瘡蓋となります。

瘡蓋がある限り、
その部位に雑菌などは侵入・繁殖できません。

この天然の絆創膏である瘡蓋つくりが
改善のスタートとなるのです。

ここまでくれば、症状部位の周囲から
有用皮膚常在菌が増殖していきますので、
症状範囲は外側から中央に向かって
徐々に縮小していきます。

ただし当然ながら、

完全な終息には

腸管からの異物侵入阻止、
肝腎機能の活性が条件となりますから、
乳酸菌摂取と弱酸性ローション塗布の

ダブル処置が重要なのです。

少し長くなりましたが、
とても重要ポイントとなりますので
しっかり会得してください。

次回は、

このダブル処置の効果を
より上げるための方法についてお話していきます。

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