みなさん、こんにちは。
アトピー完全克服理論
「ノーベル賞レベルメソッド」開発者の
赤嶺 福海です。
今回は、現在行われている民間療法の中で
最もポピュラーな療法についてお伝えしていきます。
VOL-8◆保湿療法の真実
現在、乳児湿疹やアトピーを煩う方々が、
必ず一度は試しているのが、この保湿療法です。
数年前、国立成育医療研究センターが発表した
「生後すぐからの保湿がアトピーを予防する」という
根拠のない研究結果が新聞などに掲載されてからは、
病院でも保健所でも育児書でも、
「毎日肌を清潔にして、保湿しましょう」
と口を揃えて指導するのですから当然です。
当方へ相談にいらっしゃった方々への
聞き込み調査でも、
「ステロイド剤は使わず、ワセリンやヒルドイドなどの
保湿剤だけ病院で処方してもらっています」
という方々と、
「ネット等で自然由来のクリームやオイルなどを
見つけて購入しています」
という方々の2タイプに分かれはするものの、
ほぼ100%の方が、保湿は必要と思い込んでいました。
そして、結果的にはどんな方法で保湿をしても
治らずに、当方を訪れたのです。
けれどもこれは、当然の結果です。
前回の温泉療法で、入浴は有用皮膚常在菌を減らし、
雑菌感染の条件を作りやすくすると説明しましたが、
実は保湿剤もまた、入浴と同様のことが言えるからです。
まず第一に、油分を含んだ保湿剤の大半は
ph7の中性で作られているため、
これを毎日何度も肌に塗り、密封状態にすることで、
皮膚表面に生息する好気性の有用菌が減少死滅し、
中性に傾いた肌は、細菌感染を起こしやすくなります。
また、油脂系の保湿剤を長期に塗り続けていると、
皮膚は保湿剤の油分を皮脂と勘違いしてしまい、
自ら皮脂を出して保湿する力が低下していくことも、
当方では確認しています。
そして、アトピーの方々にとって最も危険なのは、
保湿剤で患部を保護し続けていると、
湿疹を通して外に排出されるはずの体内異物が
出口を失い、無理矢理に他の部位からの排泄を行うことで
症状範囲が拡大してしまうのです。
後日、『アトピー改善理論』で詳しく説明しますが、
アトピーの湿疹は、体内の異物排泄のために発生しています。
言わば湿疹は、体内を正常に保つための浄化口ですから、
異物排除の原因を解決させないまま
保湿剤で湿疹を保護しても、アトピーは完治しません。
確かに、空気中の雑菌との接触を
油分で物理的にブロックすることで、
一時的に良くなった様に見えることもありますが、
最終的には上記で説明した経緯を辿ります。
これらの作用は、馬油や精油など自然の素材であっても
ほぼ同等と言えるでしょう。
また、火傷や切り傷などの外傷の最新手当法として、
食用ラップや専用絆創膏等で傷口を覆い、
患部から出る滲出液を保護して瘡蓋を作らせずに治す
湿潤療法というものが話題となっていますが、
これをアトピー治療に応用するのも
保湿剤と同様の理由で危険です。
じゃあ感染で悪化するなら、患部を消毒してみては?
と言う考えで、
「強酸性水」や「イソジン」などで
皮膚の雑菌を排除して、改善しようとする療法も
20年ほど前に出現しました。
しかし、雑菌と一緒に
有用皮膚常在菌も排除してしまうので、
これまで紹介してきた療法と同様に、
一時的に改善するように見えるだけで
最終的には悪化の一途となり、
現在ではこの療法もあまり行われなくなりました。
前回もお伝えしましたが、
アトピーの肌ケアで重要なのは、
『有用皮膚常在菌』を意識することです。
そこで当方では、脱入浴と併行して、
雑菌の排除と有用菌の保護・増殖促進のために
『ph4ローション』を推薦しています。
このローションは、健康な皮膚と同じ弱酸性です。
前回お話した通り、有用菌が住む
弱酸性の環境では、雑菌が生殖できません。
つまり、健康な肌が持っている
天然の弱酸性バリアの代用となるのです。
また、このローションは水溶性ですから、
油脂系の保湿剤のように皮膚呼吸を妨げず、
毎日洗い流す必要がありませんので、
感染条件を作る水との接触が格段に減ります。
まとめますと、
アトピーに必要な肌ケアは、以下の通りです。
(1)脱入浴・脱保湿して、感染条件を最低限に止める。
(2)弱酸性ローションで、有用菌を保護し、雑菌の繁殖を防ぐ。
けれども、今回少しお話した通り、
アトピーは、肌ケアだけでは決して完治しません。
あくまでも肌ケアは、細菌感染による悪化を防ぐためのもの。
では、どうしたらアトピーそのものを
治すことができるのでしょう。
「薬はダメで、肌ケアだけでも治らないなら、
もうサプリや食事で治すしかないんじゃない!?」
というわけで
次回からは、
サプリメントや食事で内側から治す
民間療法についてお話しいたします。
アトピー治療の核心に、少し近付いてきました。
引き続き、お付き合いください。